現場監督主義

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1級建築施工管理技術検定の学科試験と実地試験って何が違うの?

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1級建築施工管理技士には学科試験と実地試験があり、両方合格して初めて1級建築施工管理技士になることができます。
ですが、初めて受験する人にはどう違うのかなかなか分かりづらいですよね。
今回はこれから1級建築施工管理技士を受ける人に向けて、学科試験と実地試験の違いを、内容や試験形式、難易度などから述べていきたいと思います。

 

1級建築施工管理技術検定 学科試験


学科試験は、1年以上の指導監督的実務経験に加え、一定条件以上の学歴・資格に該当した者だけが受験資格をもちます。

1級建築施工管理技士 学科試験の内容


建築学等、施工管理法、法規から出題されます。

建築学
①建築一式工事の施工に必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信学及び機械工学に関する一般的な知識。
②設計図書に関する一般的な知識。

施行管理法
建築一式工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識。

法規
建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識。

1級建築施工管理技士 学科試験のボーダーライン
全60問中36問以上正解で合格となります。

1級建築施工管理技士 学科試験の合格率
平成29年度は受験者24,755人に対して合格者9,824人、合格率は39.7%でした。
ここ数年の合格率は減少傾向にあります。


1級建築施工管理技術検定 実地試験


実地試験は、その年度と前年度の学科試験を通過した者だけが受験可能です。
また、1級建築士保有者で本試験の学科受験資格に該当する者も学科試験免除対象者となり、実地試験からの受験を認められています。

1級建築施工管理技術検定 実地試験の内容


施工管理法についての記述式解答です。以下の2点の能力を要求されます。

①建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる高度の応用能力を有すること。
②設計図書に基づいて、工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができる高度の応用能力を有すること。

例年、施工経験記述、仮設工事・災害防止、躯体工事、仕上工事、施工管理法、法規の6問(全問必答)という出題構成です。

1級建築施工管理技術検定 実地試験のボーダーライン
得点が60%以上で合格となっています。

1級建築施工管理技技術検定 実地試験の合格率
平成29年度実地試験の合格率は、33.5%でした。ここ数年は30%~40%台に落ち着いています。

学科と実地、それぞれ対策が必要!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
1級建築施工管理技術検定は、ここ数年合格率が下がっています。
ですが、それは難化しているというわけではなく、現場作業の忙しさが要因になっているでしょう。2020年東京五輪に向けたインフラ整備や再開発工事で、建築業界は繁忙期となっています。十分な学習時間が取れずに、試験に臨んでしまう人が多いのではないかと推測されます。
その多忙を極める中で、いかに試験分析をもとに万全の受験対策を講じるかが明暗の別れ目となります。

1級建築施工管理技士をこれから受験する方は、まず学科試験から受験することになるでしょう。学科試験は選択式ですが、甘くみてはいけません。記述を含む実地試験のために、知識を体系的に身に着けていく必要があります。
学科試験を通過することが出来たら、実地試験の対策にシフトしていきましょう。実地試験の記述は、独学でも対応可能です。しかし、文章を書くことに自信がない人は他者からの添削を受けたほうが、勉強がはかどるでしょう。
学科試験と実地試験で求められている能力は異なりますが、どれも施工管理に関するものです。包括的で効率の良い学習が有効です。