どうもこんにちは!現場監督してますかー!?
ということで、今回は「現場の職人が不足している!」というお話をしたいと思います。
そんなことは、百も承知だ!って聞こえてきそうですが、実際どうなのかということで、
実際は、まだまだ足りていると思います。
確かに、忙しい時は、正直足りない!と思ったこともありましたが、少し我慢すれば、工期をもう少し、緩くすれば、なんとかなるものです。
今は。
10年前は、10年後は本当にヤバイ!っていってましたが、言うほどやばくありません。なぜでしょう?
ちょっと考えてみました。
オリンピックや震災で足りなかった職人さんが戻ってきた
2020年東京オリンピックの幕開けですね。
この数年間、このオリンピック施設関係の仕事だけでも、たくさんあり、それこそ全国の職人さんが東京へ集中しました。
その結果、地方の職人さんが不足し、実際に、職人さん不足で、仕事を受注するも現場が進まず、工期延期したこともありました。
その職人さんたちがようやく戻ってきます。
これにより、職人さん不足は解消されるというわけです。
60歳以上の職人さんはまだまだばりばり元気
60歳以上の方のイメージってどうんなんですか。
お年がいって、もう、現場はできない。っていうイメージがおありでしょう。
が、しかし、全然なんです。
まだまだ、元気でバリバリ現場をこなし、現場を回し、若い者には負けません。
これが、現状なんです。
原因として、
・この時代の人はそもそも根性がある
・仕事の経験と知恵があり、要領がいいので、全力で(体力面で)仕事をしなくても、こなせる。
・動ける人は、年を取ろうが動ける→ずっと動いているので体に負担がかからない
といったことがあげられます。
要領はだれもが経験を積めばついてくるし、自分の中で「しくみ化」が成功しているため、早く仕事がこなせる。これは、年配の人の特徴であると思います。
現場の職人さんが一人で何役もしている
これは、大手の建設現場ではあまり見ないかもしれませんが、地方では、人手不足というより、効率化のため人を減らし(工賃が安いので)、そのかわり、一人の役割が増えています。
でも、これは、できることであり、慣れればこなせます。建設業は、今まで、それさえやればいいっていう流れがあったが、ここへきて、なんでも屋さんが増えています。
本当になんでも、こなせないと、これからはやっていけないでしょう。
もちろん、仕事もはいってきません。
この流れは今後も続くと思われ、同時にAIやロボットをこなせる人材が育っていくものと思われます。(職人さんが使いこなしていく)
最悪のシナリオは
といった、感じでなんだかんだで、 10年は大丈夫だと思われます。
しかし、そう楽観的でもなく、実際は深刻な問題であります。
そこで、最悪のシナリオを考えてみました。
人がいなくて仕事がとれない
すでに地方では起きている現象ですが、
公共工事など入札により仕事をとるのですが、ある程度の金額の工事を受注する場合、建築施工管理技士や土木施工管理技士の資格がないと
仕事を受注したところで、現場代理人や主任技術者がいないと(配置につくこれらの資格者は1現場1人となるため)工事が始められません。
だから、仕事をとれる体力があっても、技術者がいないため、仕事がとれないとうわけです。
こういったことが、今後さらに増えてくるでしょう。
工賃の高騰で、それ目当てのどうしようもない職人が増える
工賃は確実に上がっていきます。
10年前は、政権交代により「コンクリートから人へ」とう某総理大臣の方針により、仕事が本当に薄く、しかも単価は最悪でした。
それでも、人はいましたので、安くてもやってくれる職人さんがたくさんいました。
でも、今後はどうでしょうか。
ブラック業界として、若い者には敬遠されているため、給与面で魅力がないとまず来てくれません。また、年配者も、ぎりぎりで仕事しています。
工賃が高いから、続けられるという理由があります。
したがって、高い工賃に群がる、職人さん魂のないやつがこの業界に多数ながれてくると僕はみています。
だから、工賃が高く、工期が遅く、結果、工事代金も高騰するでしょう。
ロボットオンリー
最悪のシナリオなのか、理想のシナリオなのか、わかりませんが、こうなった場合、建設業から、仕事がない人たちがあふれ、他の業界へ流れていきます。
仕事はあり、仕事を受ける元請けは、土木用あるいは建築用ロボットを取り扱うIT会社へ仕事を回し、職人の仕事がなくなってしまいます。
なので、今現在技術を持っいて将来安泰だとお思いの職人さん!
油断してはいけません。というシナリオの話です。
いずれにしましても、この建設業会の人手不足をなんとかしなければなりません。
早急に業界の働き方のインフラ整備をし、安定した工事と安定した値段で提供していければと思います。建設業全体が、今後10年をしっかり考えていただきたいし、考えていこうかと思います。
以上です!